昔高校の授業で日本人が英語の歌を歌っている邦楽を聞く授業がありました。私は英語が苦手でしたが、日本人の発する英語だったので、なんとなく言葉を聞き取ることができました。先生は「この人の英語は優れており、しかも日本人に聞きやすい英語です。」と言っていました。そしてこういった音楽を聞き、英語に慣れていってほしいとのことでした。英語といえば洋楽からという気がしていたのですが、そればかりではないことを教えてもらいました。最近ではどちらかというと邦楽の方を聞きます。友人は洋楽一色で、車での音楽は洋楽しか流さないです。私の知らないマイナーな音楽もたくさん知っています。その人は英語はほとんど話せませんので洋楽を聞いても何を言っているのか分からないみたいです。どうして洋楽ばかり聞くのと尋ねたら「洋楽はテンポがよく、車で聞くとテンションがあがる」と言っていました。確かに言葉が分からないので、リズムで音楽を聞くという感覚はあると思いました。洋楽には邦楽にないよさがあります。私が思うに、歌唱力が違うと感じています。やはり人口の多い分レベルの高い人がたくさんいます。声の迫力、伸び、歌い方などダイナミックさでは勝てない気がします。またプロモーションや衣装にしても独特のセンスがあり、日本人もよく洋楽歌手の影響を受けている感を感じます。邦楽も心にしみる邦楽にしか出せないよさがあります。洋楽と邦楽は動と静のような感じがします。
洋楽というのは、主に西洋のポップ・ミュージックやロック・ミュージックの事を指すのですけれども、ポップスやロックというのは日本にもある。けれど、日本ではそれを邦楽と呼ぶわけです。そもそも、ポップスやロックというジャンルは米国や英国で生まれ発展していった音楽であり、それが日本を始め、韓国やインドなどでも大衆音楽としてその国の音楽家たちによって創造されてきた経緯があります。ですから、本場の欧米の人々から見れば、アジア地域の人々がポップスやロックを演奏していることは興味深いことかもしれません。
洋楽は1970年代から1980年代に辺りにかけては、日本でもある程度人気の高いものでした。勿論、そうはいっても、圧倒的に邦楽を聴くリスナーの方が多かったのは事実なのですが、洋楽派のリスナーも現在よりはずっといました。現在の方が、洋楽に関してもリアルタイムで音源やアーティストのインタビューを見られるような環境の中にあって、どうして洋楽は日本で以前ほどの勢いを失ってしまったのでしょうか。洋楽自体そのものに魅力がなくなってしまったのでしょうか。私が思うに、洋楽が日本で以前ほど聞かれなくなった原因は、決して洋楽そのものに魅力がなくなったからというわけではないと考えています。
日本で聴かれる洋楽で、割合に人気の高いのがへヴィ・メタルです。1980年代に一世を風靡したへヴィ・メタルは日本のロック・ミュージック・シーンに多大な影響を及ぼしましたが、1991年を境にへヴィ・メタルは一気に衰退していきました。しかし、日本においてはその後も、影響を与え続け、日本の代表的なバンドはジャンルこそへヴィ・メタルという形で呼ばれてはいないものの、実はへヴィ・メタルそのもののバンドが非常に多いのです。洋楽が日本のミュージシャンに影響を与えたのは、とりわけギターにおける演奏法でした。
洋楽の中でも、最も邦楽に影響を与えているジャンルの一つとして、パンク・ロックが挙げられます。パンク・ロックは1970年代中期に爆発的なムーブメントとして世界を席巻しました。パンク・ロックはアナーキズムを扇動し、反体制的な歌詞と行動から社会現象とまでなりました。
英語を知らない人でも、洋楽を聴く人がいます。私もその一人なのですが、私は邦楽も洋楽もどちらもききます。よく、邦楽のみを聴いている人に聴かれるのは、「どうして、英語がわからないのに、洋楽を聴くのか」ということです。私からすれば、「そんなに歌詞が重要なのか」と問い返したいところでもあります。