洋楽の素晴らしさは、自国の文化を象徴していることと歌詞のメッセージ性にあるのではないかと思います。そして、また洋楽は音楽を通して、アイデンティティを確認しているようにも思えます。これは、どういうことかと言えば、基本的にロック・ミュージックは白人の音楽であり、黒人がロック・バンドを作るということはあまりありません。ロック・ミュージックのグルーブやリズムは白人のスタイルであり、黒人のスタイルではないという考え方があります。
ですから、黒人は黒人のスタイルとして、ラップであったりヒップ・ホップであったり、R&Bといった音楽スタイルで自己表現をします。レゲエなどが顕著な例ですが、とりわけ黒人の音楽には強烈な人種差別に対する攻撃的メッセージを見る事ができます。レゲエのゆったりとしたリズムからは想像できないほどその歌詞は攻撃性を帯びています。また、1990年代のミクスチャー・ロックなども強烈なロックの轟音と凄まじい歌詞のヒップ・ホップが融合しています。
洋楽は最広義で言えば、邦楽以外の全ての外国の曲とも言えるそうですが、優れた洋楽の文化を持っている国というのは、常に自国の伝統的な音楽スタイルを核としてもっていると思います。それは、自国やあるいは自分の人種に対する誇りであり、他国のスタイルを模倣することがクールでないことを十分知っているからでしょう。例えば、アイルランドのケルト音楽の素晴らしさは世界中の人々に知れ渡っています。洋楽は自国の文化を象徴しているのです。